復元納棺師の資格と取得ルートを解説!年収や適性を知るガイド

この記事でわかること

  • 復元納棺師の資格制度と専門性を証明する関連資格
  • 復元納棺師の資格取得に向けた技術習得の学習パス
  • 復元納棺師の資格を活かす仕事の適性と待遇の現実
目次

復元納棺師の資格制度と専門性を証明する関連資格

遺体を修復して生前の面影に近づける復元納棺師になるため、明確な資格が必要なのか疑問に思う方は多いでしょう。

結論から言うと、この職業に就くために絶対に必要な免許はありません。

しかし、遺族からの信頼を得て専門性を証明するためには、関連する資格を取得することが非常に役立ちます。

ここでは代表的な資格を紹介します。

国家資格は存在せず民間の認定資格が主流である

インターネットで検索しても復元納棺師という名前の国家資格は見つかりません。

現在の法律では、葬儀に関する仕事そのものに公的な免許が求められていないからです。

誰でも名乗ることは可能ですが、実際の現場では遺族を安心させる確かな技術の証明が求められます。

そこで役立つのが、専門の学校や企業が独自に定めている民間の認定資格です。

納棺の基本的な作法を学べるものや、損傷した遺体を修復する高度な技術を証明するものなどがあります。

これらを取得することで、プロとしての実力を客観的に示すことが可能になります。

葬祭ディレクターは業界標準の公的な技能評価である

葬儀業界で働く際、基礎固めとして取得したいのが葬祭ディレクターです。

これは厚生労働省が認定する制度で、業界内で広く認知されています。

遺体修復に特化した資格ではありませんが、葬儀の準備から進行までの運営知識を持つ証となります。

復元納棺師として活動する上でも、葬儀全体の流れを深く理解していることは大きな強みになります。

まずはこの資格で業界の基本を身につけ、その後に専門的な復元技術を学んでスキルアップしていく順序が、プロフェッショナルとしてのキャリアを築く上で確実で一般的な道筋といえます。

遺体衛生保全士は高度な保存と修復を支える資格である

遺体の変化を防いで長期的に保存する技術を持つ専門家をエンバーマーと呼びます。

この仕事に就くためには、日本遺体衛生保全協会が認定する遺体衛生保全士という資格が必要です。

復元納棺師は主に表面の傷や形を整えますが、エンバーマーは血管に防腐剤を入れるなど、医療に近い処置を行います。

法律や衛生に関する深い知識が求められるため、取得難易度は高めです。

しかし、感染症のリスクを下げたり激しい損傷を内側から修復したりできるため、復元技術の限界を超えたいと考える人にとって、最終的な目標となる強力な資格です。

グリーフサポート認定は遺族の心理ケアに有効である

復元納棺師に求められるのは、遺体を綺麗に整える手先の技術だけではありません。

家族を亡くした遺族の深い悲しみに寄り添う力も同じくらい重要です。

こうした心のケアに関する専門知識を証明するのが、グリーフサポート認定という資格です。

これを取得することで、遺族の言葉に耳を傾け、適切に接する対人スキルがあることを客観的に示せます。

どれほど精巧に遺体を修復しても、遺族への配慮が欠けていればプロとは言えません。

技術とともに心理ケアの資格を持つことで、心から信頼される技術者へと成長できます。

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復元納棺師の資格取得に向けた技術習得の学習パス

傷ついたご遺体を修復する復元納棺師になるためには、確かな技術を身につける必要があります。

しかし、どこでどのように学べばよいか悩む人も多いでしょう。

技術を習得するための道のりには、大きく分けて専門の学校に通う方法と、実際に会社で働きながら経験を積む方法の二種類が存在します。

それぞれの学び方の特徴を詳しく解説します。

おくりびとアカデミーで体系的な専門技術が学べる

専門の知識を基礎からしっかり学びたい方には、おくりびとアカデミーのような専門学校へ通う方法がおすすめです。

およそ半年の期間をかけて、体の構造といった医学的な知識から感染症を防ぐ対策まで、現場で必要となる理論を幅広く学ぶことができます。

着せ替えや体を洗い清める基本の作法はもちろん、傷を修復する高度な技術も授業に含まれています。

費用はかかりますが、第一線で活躍するプロから直接指導を受けられるため、全くの未経験からでも着実に技術を身につけられる最短の道のりといえます。

納棺専門会社の研修制度で実地の実務経験を積める

すぐに現場へ出て給料をもらいながら技術を磨きたい方には、葬儀会社や納棺を専門に行う会社に入社して修行を積む方法があります。

入社後はまず先輩と二人一組で現場に向かい、機材の準備やご遺体を拭き清める作業の補助から始めます。

そこからお化粧や着せ替えの基本をマスターし、会社の研修制度などを利用して少しずつ修復の技術を学んでいきます。

注意点として、修復の依頼が多い専門の会社を選ぶか、一般的なお葬式を扱う会社を選ぶかで、経験できる件数に大きな差が出るため就職先選びは非常に重要です。

笹原留似子氏が代表の講座で復元の最新技法を学べる

現場での経験がある程度あり、さらに高度な修復技術を身につけたい場合には、外部の短期講座を利用するのが効果的です。

中でも、おもかげ復元師として広く知られる笹原留似子さんが代表を務める会社の認定講座は、非常に人気があります。

東日本大震災での活動をはじめ、二万件以上のご遺体を修復してきた実績に基づいた最新の技術を学ぶことができます。

死後の体の変化への対応など、より専門的な技術を短期間で補うことができるため、すでに業界で働いている人のスキルアップの場として大きく役立っています。

独学は困難であり専門家による実習が不可欠である

復元の技術は、本を読んだり動画を見たりするだけの独学で身につけることは事実上不可能です。

なぜなら、状態がそれぞれ全く異なる人間の体を扱う仕事であり、失敗してやり直すことが許されないからです。

傷を縫い合わせたり、特殊な材料で形を整えたりする作業は、プロの指導のもとで実際に手を動かして学ぶしかありません。

また、ご遺体から感染症をもらわないための安全な処置方法も、現場の感覚として正しく理解する必要があります。

そのため、学校に通うにしても会社に入るにしても、専門家のもとでの実習が絶対に必要です。

復元納棺師の資格を活かす仕事の適性と待遇の現実

復元納棺師という職業に憧れを持つ一方で、自分に務まるのか、生活していけるだけのお給料がもらえるのかと不安に思う方も多いでしょう。

この仕事は、特殊な環境で働くための強い心と、深い悲しみにいるご遺族に寄り添う優しさの両方が求められます。

ここでは、仕事に向いている人の特徴や、気になる収入の現実、そして将来性について詳しく解説します。

凄惨な現場に対応できる強い精神力と倫理観が必要である

復元納棺師が向き合うご遺体は、安らかに眠っている状態ばかりではありません。

孤独死や交通事故などで激しく傷ついた悲惨な状態に立ち会うことも多くあります。

こうした現場でも、冷静に修復作業を進めることができる強い精神力が不可欠です。

また、ご遺族の深い悲しみを理解して寄り添う心づかいも重要ですが、感情移入しすぎて自分が落ち込んでしまっては仕事になりません。

プロとしての距離感を保ちながら、誰も見ていない密室での作業でも故人の尊厳を守るために全力を尽くす、誠実な人間性が求められる世界です。

平均年収は300万円から400万円程度が一般的である

気になる収入面ですが、納棺師の平均年収はおおよそ300万円から400万円の間に収まることが一般的です。

高度な技術を持つ専門職というイメージからすると、少し控えめな金額に感じるかもしれません。

この収入は働く会社の規模によって大きく変わります。

ご遺体を洗い清める作業などを専門に請け負う会社では、給与が250万円から350万円程度と低めになる傾向があります。

ただ、こうした専門の会社は多くの修復現場を経験できるため、未経験から早く確かな技術を身につけたい人にとっては非常に適した環境といえます。

特殊技能を極めれば大手葬儀社で高待遇を目指せる

最初は低い給与からのスタートでも、経験を重ねて技術を磨くことで収入を増やすことは十分に可能です。

例えば、働く環境が整っている大手の葬儀会社で正社員になれば、年収500万円から600万円程度を目指すことができます。

さらに管理職などの役職に就けば、年収1000万円を超えるケースもあります。

また、高度な修復ができる一流の技術者として会社に認められたり、独立して仕事を請け負うようになれば、基本の給与に加えて一件ごとに高額な技術手当がもらえるようになり、専門家としてより良い待遇が期待できます。

多死社会の影響により専門技術者の需要は拡大している

復元納棺師という職業の将来性は非常に明るいと言えます。

日本は今後さらに亡くなる方の数が増え続ける社会を迎えます。

それに伴い最後のお別れの時間を大切にしたいと考えるご遺族が増えるため、高度な修復技術を持つ専門家の需要は高まり続けます。

また、人工知能やロボットが進歩しても、人によって状態が全く違うご遺体を扱う作業や、悲しむご遺族の気持ちを汲み取って温かな気配りをする力は、機械には決して代わることができません。

そのため、これから先も長く社会から必要とされ続ける安定した職業なのです。

まとめ

復元納棺師の資格として公的な国家資格はありませんが、専門性を客観的に証明する民間の認定制度は複数存在しています。

未経験から高度な技術を習得するには、専門学校で体系的な基礎を学ぶか、納棺専門会社に就職して実務経験を積むルートが王道です。

凄惨な現場に向き合う強い精神力や、エンバーマーが担う医療的処置との違いなど、事前に理解すべき厳しい現実もあります。

しかし、多死社会を迎える日本において、遺族の深い悲しみに寄り添うこの職業は、高い将来性とやりがいを誇ります。

目指す年収やご自身の適性を踏まえ、自信と誇りを持ってプロフェッショナルへの第一歩をぜひ踏み出してください。

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