この記事でわかること
- 葬祭ディレクターの合格率の最新データ
- 合格率から見る葬祭ディレクター試験の難易度
- 葬祭ディレクター試験の概要と受験資格
葬祭ディレクターの合格率の最新データ
結論からお伝えすると、葬祭ディレクター技能審査は数年前と比較して合格しやすくなっています。
1級・2級ともに合格率は上昇傾向にあり、葬儀社で一定の実務経験を積んだ方が正しく対策すれば、十分に一発合格を狙える試験です。
「合格率が低そうで自信がない」と感じている若手社員の不安を、最新データから解消していきます。
葬祭ディレクター1級の合格率は約60〜70%
1級葬祭ディレクターの直近2024年の合格率は71.3%と、ここ数年で大きく上昇しています。
1級は、個人葬から社葬まで全ての葬儀をプロデュースできる、葬祭業界の業界最高位の資格です。
受験には葬祭実務経験5年以上、または2級取得後2年以上の経験というハードルがあり、現場で経験を積んだプロが挑む試験となっています。
| 実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 1,053人 | 751人 | 71.3% |
| 2023年 | 828人 | 560人 | 67.6% |
| 2022年 | 817人 | 538人 | 65.9% |
| 2021年 | 1,349人 | 855人 | 63.4% |
2021年の63.4%から2024年の71.3%まで、3年間で約8ポイント上昇しました。
ただし、ベテランの受験者でも約3割は不合格となっており、「経験者なら誰でも受かる」わけではない点には注意が必要です。
葬祭ディレクター2級の合格率は約70〜80%
2級葬祭ディレクターは、家族葬や一般的な個人葬を担当する基礎資格です。
2024年の合格率は82.3%と非常に高く、葬儀社で2年以上の実務経験を積んだ若手社員が正しく準備すれば、十分に一発合格を狙える水準です。
さらに、葬祭ディレクター技能審査協会が認定する専門学校などを修了した場合、その修学期間を実務経験に算入できる免除制度も用意されています。
| 実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 707人 | 582人 | 82.3% |
| 2023年 | 743人 | 561人 | 75.5% |
| 2022年 | 747人 | 561人 | 75.1% |
2級の合格率は3年連続で75%を超え、2024年には80%の大台を突破しています。
「自分にも手が届くかもしれない」という安心材料となる数字です。
直近の受験者数と合格者数の推移
受験者数と合格者数の推移を見ると、葬儀業界の人材育成が着実に進んでいることが読み取れます。
1級は2021年に1,349人だった受験者数が2022年〜2023年には800人台まで減少した後、2024年には1,053人へと再び増加に転じました。
2級は700人台前半で安定して推移し、合格者も毎年500人を超えています。
合格者数も近年は順調に伸びており、業界で資格を持つプロが着実に増えている状況です。
学科試験と実技試験で異なる合格率
葬祭ディレクター試験で発表される合格率は、学科試験と実技試験の両方を突破した最終的な数字です。
実は実技試験にはちょっとした落とし穴が潜んでいます。
合格基準は学科・実技ともに70%以上の得点率ですが、実技にはさらに「足切り」と呼ばれる最低基準点が設定されているのです。
実技試験で評価される項目は次の4つです。
- 幕張:祭壇の周りに白い布をひだ状に張る装飾作業
- 接遇:遺族や参列者への言葉遣いやお辞儀などの所作
- 司会:葬儀の進行を担当するアナウンスメント
- 実技筆記:実技に関する筆記問題
この4項目それぞれで30%以上の得点が必要となります。
たとえ幕張で満点を取っても、緊張で司会の点数が30%を下回れば、その時点で不合格が確定する厳しいルールです。
ベテランでも油断できないと言われる最大の理由がここにあります。
合格率から見る葬祭ディレクター試験の難易度
葬祭ディレクター試験の難易度は、合格率から見れば決して高くありません。
資格情報サイトでも比較的取得しやすい部類に分類されており、業界での経験を積んで適切に対策をすれば、十分に手が届く資格です。
ただし級によってハードルには差があり、誰でも簡単に合格できる試験ではない点には注意が必要です。
他資格との難易度の違い
葬祭ディレクター試験は、国が認定する技能審査制度や難関の専門資格と比べると合格しやすい位置づけにあります。
勉強時間の目安は1級・2級ともに80時間程度とされており、働きながら短期集中で挑戦できる試験です。
とはいえ、民間資格の中では受験料が高めに設定されている点は意識しておきたいところです。
| 級 | 受験料(合計) | 学科のみ | 実技のみ |
|---|---|---|---|
| 1級 | 60,000円 | 15,000円 | 45,000円 |
| 2級 | 45,000円 | 15,000円 | 30,000円 |
軽い気持ちで臨むには重い金額です。
会社に費用を負担してもらうケースでも、不合格になれば社内での気まずさや次年度の自己負担リスクが生じます。
準備期間をしっかり確保したうえで受験することが大切です。
1級・2級の難易度の違い
1級と2級では、求められる知識の範囲や実務経験年数に明確な差があります。
2級は家族葬や個人葬を担当する基礎レベル、1級は社葬まで対応できる業界最高位の資格です。
学科試験の構成にも違いがあり、解答ペースの厳しさは1級のほうが際立ちます。
| 項目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 対応範囲 | 個人葬から社葬まで | 家族葬・個人葬 |
| 実務経験 | 5年以上、または2級合格後2年以上 | 2年以上 |
| 学科問題数 | 正誤判定50問+多肢選択50問の計100問 | 正誤判定25問+多肢選択25問の計50問 |
| 学科の制限時間 | 50分 | 30分 |
1級は100問を50分で解く必要があり、1問あたり30秒という厳しいペース配分が求められます。
直近の合格率も2級が82.3%なのに対し、1級は71.3%。
数字にもハードルの差がはっきり表れています。
合格率が比較的高めに出る背景
合格率が他の専門資格より高めに出るのには、明確な理由があります。
最大の要因は、受験資格に厳しい実務経験要件があることです。
1級は5年以上、2級は2年以上の葬祭実務経験が必須で、誰でも気軽に受験できる試験ではありません。
葬儀社で実務を積んだプロが受験する仕組みになっているため、基礎知識や現場感覚を持つ人が母集団の中心となります。
これは受験者層が事前にふるい分けされているとも言える状況です。
さらに2024年度から学科試験が、パソコンを使って画面上で解答するCBT方式に切り替わりました。
学科は10月、実技は11月と日程が分離されたことで、学科に集中してから実技対策に移れる「直列型」の学習スケジュールが組みやすくなり、合格率を後押ししていると考えられます。
独学で合格できる可能性はある
学科試験については、独学でも十分に合格を狙えます。
葬儀概論などの市販参考書を使い、過去問を繰り返し解くことで知識を固められる内容です。
勉強時間の目安は80時間程度ですので、通勤時間や待機時間といった隙間時間を活用すれば、働きながらでも無理なく対応できます。
注意したいのは実技試験です。
実技は採点基準が細かく、現場で身につけた我流のやり方が通用しないケースが少なくありません。
具体的には次のような点が壁になります。
- 幕張りは制限時間7分でひだの均等性や生地端の処理まで細かく採点される
- 司会は試験官の前で仮想の状況に臨機応変に対応する必要がある
- 幕張・接遇・司会・実技筆記の各項目で30%以上の得点が必要
そのため、葬祭教育機関が開催する対策講座を受講するほうが合格への近道とされています。
学科は独学、実技は外部講座という組み合わせが現実的な選択肢です。
葬祭ディレクター試験の概要と受験資格
葬祭ディレクター技能審査は、厚生労働省が認定する葬儀業界の専門資格です。
1級と2級に分かれており、受験資格や試験内容、費用がそれぞれ異なります。
試験は年に1回しか実施されないため、受験を考えている方はスケジュールと条件を早めに押さえておく必要があります。
1級・2級の受験資格
受験には葬儀業界での実務経験が必須です。
2級は実務経験2年以上、1級は実務経験5年以上または2級合格後2年以上が条件で、判定は試験年度の12月31日時点の経験年数で厳格に行われます。
実務経験を証明するには、所属する葬儀社から「葬祭業務実務経験年数証明書」を発行してもらう必要があります。
様式1号または2号と呼ばれる所定の書式があり、申込時に提出が義務付けられている書類です。
発行手続きには社内決裁が必要なケースもあるため、申込が始まる前に総務や人事の担当者へ相談しておくと、申込期限ギリギリで慌てる事態を避けられます。
実務経験・免除制度
2級には実務経験を補える免除制度があります。
葬祭ディレクター技能審査協会が認定する専門学校などの教育機関を修了していれば、その修学期間を2級の受験資格に必要な実務経験2年以上に算入できる仕組みです。
認定校を卒業した学生は入社直後や在学中でも受験資格を満たせるため、就職活動でも強みになります。
一方、2025年度からは実務経験の証明がより厳しくなりました。
事業所証明欄に「葬祭事業者であることを誓約するチェックボックス」が追加され、雇用主側にもこれまで以上の責任が課される形となっています。
書類不備で受験ができなくなる事態を避けるため、早めの準備が肝心です。
試験科目・出題範囲
試験は知識を問う学科試験と、現場での動作や所作を見る実技試験の2部構成です。
学科では葬儀の専門知識のみならず、公衆衛生、関係法令、宗教的知識、遺族心理など幅広い分野から出題されます。
実技試験は3つの作業領域に分かれており、それぞれに細かい制限時間と配点が設定されています。
| 科目 | 1級の制限時間 | 2級の制限時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 幕張(まくはり)装飾 | 7分 | 7分 | 60点 |
| 接遇 | 2分 | 2分 | 20点 |
| 司会 | 6分 | 4分 | 60点 |
祭壇の周りに白い布をひだ状に張る幕張は、ひだの均等性や生地端の処理、裏面の仕上がりまでチェックされます。
司会では、不測の事態を想定した仮想問題への臨機応変な対応も評価対象になります。
受験料・試験日程・申し込みの流れ
受験料は1級が合計60,000円、2級が合計45,000円で、民間資格としては高めです。
学科のみ・実技のみで分けて受験することもできます。
年間スケジュールは決まっており、合格までの流れは次のように進みます。
- 6月上旬から7月上旬:受験申込期間
- 9月1日:CBT試験会場の予約開始
- 10月:学科試験(パソコン画面で解答するCBT方式)を任意の日に受験
- 11月中旬:実技試験を全国8か所の指定会場で一斉実施
- 翌年1月:合否結果の発送
学科会場は全国約200か所のテストセンターから選べますが、都市部や週末の枠は早く埋まる傾向にあります。
9月1日の予約開始当日に希望の会場と日時を確保するのが鉄則です。
なお、2026年度の試験案内は2026年5月1日に公式サイトで公示される予定なので、次年度を狙う方も早めの情報チェックが欠かせません。
合格率を上げる葬祭ディレクター試験の勉強法
葬祭ディレクター試験で一発合格を狙うには、学科と実技をバランスよく対策することが欠かせません。
試験日程が学科と実技で分かれている現行制度を活かし、計画的に進めるのが最大のポイントです。
合格者の声や対策講座の内容をもとに、効率的な勉強法を解説していきます。
学習スケジュールを立てる
合格率の高さに油断して直前1ヶ月で詰め込もうとするのは、最も危険なアプローチです。
学科は10月、実技は11月という日程の区切りを活かし、逆算で「直列型」のスケジュールを組むのが鉄則です。
| 時期 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 5月〜8月 | 学科のインプット。 法令や公衆衛生、宗教の教義など暗記項目を隙間時間に進める |
| 9月 | CBT会場予約を完了させ、過去問演習でアウトプットに移行 |
| 10月 | シフトが整った日に学科を受験。 受験後はその日のうちに実技対策へ切り替え |
| 10月下旬〜11月上旬 | 外部の実技対策講座で幕張や司会の癖を矯正 |
| 11月中旬 | 実技本番。 完璧主義を捨て、足切りを避ける立ち回りを意識 |
葬儀現場のシフト勤務で連日忙しい方こそ、このような時期ごとの区切りを意識した計画が威力を発揮します。
学科試験を対策する
学科試験は独学でも十分に合格を狙えますが、出題範囲の広さがネックです。
葬儀の専門知識のみならず、公衆衛生、関係法令、宗教的知識、遺族心理など、多岐にわたる分野から問題が出されます。
とくに1級では1問あたり30秒という短い解答時間が課されるため、熟考する余裕はありません。
直感的に知識を引き出す訓練が欠かせない試験です。
具体的な学習の進め方としては、次の流れが効果的です。
- 通勤時間や葬儀現場の待機時間に、暗記カードや参考書で知識をインプット
- 9月からは過去問題を本番と同じ制限時間で解き、ペース配分を体に染み込ませる
- 正答率の低い分野をリスト化し、直前期に集中的に復習する
「答えを知っている」状態から「制限時間内に取り出せる」状態へ仕上げることが、合格ラインを越えるカギになります。
実技試験を対策する
実技試験は独学だけでは突破が難しい領域です。
現場での日常業務で身についた我流のやり方が通用せず、葬祭ディレクター技能審査協会が定める厳格なルールに従う必要があるためです。
とくに減点要因になりやすいのが次のポイントです。
- 幕張は祭壇の周りに白い布をひだ状に張る作業で、制限時間7分の中でひだの均等性や生地端の処理、見えない裏面の仕上がりまで採点される
- 司会は試験官の前で不測の事態を想定した仮想問題に臨機応変に対応する必要がある
- 接遇は遺族や参列者への言葉遣いやお辞儀の角度といった所作の美しさが問われる
総合ユニコムなどが主催する2日間の対策講座では、本番と同じ制限時間でのタイムトライアルや講師によるフィードバックが行われ、自分の癖を矯正する場として効果的です。
早めの段階で参加し、現在地と課題を可視化することが、足切りによる不合格を防ぐ最大の防御策になります。
過去問・公式テキストを活用する
市販の参考書が少ない試験のため、合格者の多くは過去問題と公式テキストを軸にした学習を行っています。
学科については、過去問を繰り返し解いて出題傾向と時間感覚を身につけるのが王道のやり方です。
実技については、対策講座のテキストが復習教材として優秀だと評価されています。
過去の1級合格者からは、次のような声が報告されています。
- すべての課題で狙いとポイントが明確になり、やみくもに勉強せずに済んだ
- 豊富な過去問題や模擬問題で自信を持って本番に臨めた
- 復習もすべて講座のテキストで完結するのがよい
こうした評価が示すように、学習ルートに迷ったときは公式テキストと過去問に立ち戻るのが最も確実です。
教材を絞って何度も繰り返すほうが、複数の参考書に手を広げるより合格率を上げる結果につながります。
葬祭ディレクター試験に不合格だったときの対処法
不合格になっても、葬祭ディレクター試験は翌年に再挑戦できます。
気持ちが落ち込むのは当然ですが、落ち込むだけで終わると1年後の合格には繋がりません。
次回までのスケジュールと費用負担を冷静に把握し、不合格の原因を分析して切り替えること。
この2ステップが、再受験で確実に合格をつかむ第一歩です。
再受験までの期間・費用負担を把握する
葬祭ディレクター試験は年に1回しか実施されないため、不合格となれば次のチャンスまで丸1年間待つことになります。
この1年は単なる空白ではなく、明確な機会損失です。
資格を取れば毎月支給される手当のチャンスが、丸ごと1年先送りされてしまうためです。
再受験にあたって把握しておきたい負担は次の通りです。
- 受験料は再び必要になり、1級は合計60,000円、2級は合計45,000円かかる
- 会社が初回を全額負担してくれた場合でも、再受験分は自己負担となる企業も少なくない
- 資格手当は月額1級10,000円から30,000円、2級5,000円から10,000円が一般的で、年間に換算すると数万円から数十万円の差が生まれる
再受験を決めたら、上司や総務に費用負担の取り扱いを早めに確認しておきましょう。
「会社が出してくれると思っていたら自費だった」という事態を防げます。
原因を分析して次回へ切り替える
不合格通知が届いたら、まず「どこで点数を落としたのか」を冷静に振り返ることが大切です。
葬祭ディレクター試験には学科・実技どちらも70%以上の得点という合格基準があり、実技ではさらに幕張、接遇、司会、実技筆記の各項目で30%以上を取らないと足切りとなるルールがあります。
原因がぼんやりしたままでは、来年も同じ落とし穴にはまる可能性が高いです。
具体的には次の3点から自分の試験を振り返ってみてください。
- 学科で時間配分が間に合わず、解き残しが出ていなかったか
- 実技のいずれかの項目が30%を下回った可能性はないか
- 幕張で時間切れになる、司会で言葉に詰まるなど、本番特有のプレッシャーで実力を出せなかった場面はないか
原因が見えたら、独学で対応できる学科は引き続き隙間時間でブラッシュアップし、実技は外部の対策講座を活用して我流の癖を矯正するなど、課題に応じた手を打ちましょう。
原因にフォーカスした対策が、次回の確実な合格に繋がります。
葬祭ディレクター資格を取得するメリット
葬祭ディレクター資格を取得すると、給与アップから転職市場での評価、顧客からの信頼まで、幅広いリターンが期待できます。
受験料は決して安くないものの、それを上回る経済的・キャリア的なメリットが用意されています。
具体的にどのような変化が起こるのか、4つの観点から見ていきましょう。
給与アップや社内評価への具体的な影響
葬祭ディレクター資格の最大の魅力は、毎月の給与に資格手当が永続的に上乗せされる点にあります。
企業の規定によって幅はありますが、相場としては次の通りです。
| 級 | 資格手当の相場(月額) | 年収ベースのアップ |
|---|---|---|
| 1級 | 10,000円〜30,000円 | 年間12万円〜36万円 |
| 2級 | 5,000円〜10,000円 | 毎月コンスタントに加算 |
1級なら10年勤務すれば120万円から360万円の生涯賃金の差が生まれる計算です。
資格取得が要件となる管理職やホール支配人に登用されれば、月給が5万円以上アップするケースも珍しくありません。
1級の受験料60,000円を自費で払った場合でも、手当でわずか半年から2ヶ月で回収できるため、極めて費用対効果に優れた投資といえます。
就職・転職で有利になる場面
葬儀業界の転職市場で、葬祭ディレクター資格は即戦力を証明する強力な強みになります。
葬儀業界は地域密着型の特性と慢性的な人手不足から、販売職や介護職、飲食業などの異業種からの未経験転職者を広く受け入れているのが現状です。
しかし未経験で入社した後、1〜2年で現場経験を積んで2級を取得、さらに経験を重ねて1級を取得すれば、人材としての市場価値は飛躍的に高まります。
具体的には次のような場面で「選ばれる側」から「選ぶ側」へと立場が変わります。
- 葬儀業界専門の求人サイトで、首都圏や地方都市の年収500万円以上の求人にも応募できる
- 面接時に「即戦力」として評価され、書類選考の通過率が上がる
- 入社時の給与交渉で、提示額より高い条件を引き出しやすくなる
業界特化型のキャリアアドバイザーから、一般公開されていない非公開求人を優先的に紹介してもらえる
1級葬祭ディレクターという肩書は、国が認定した審査制度をクリアした証として、転職活動の最強のパスポートになります。
1級昇格によるキャリアパスの広がり
2級から1級へステップアップすると、担当できる葬儀の範囲が大きく広がります。
2級は家族葬や個人葬を中心とした基礎レベルですが、1級は社葬まで対応できる業界最高位の資格です。
1級保有者は、遺族との折衝、見積もりの作成、葬儀の企画・進行に加え、寝台車のドライバー、生花業者、司会者といった関係スタッフの統括まで、葬儀全体をプロデュースする役割を任されます。
責任は重くなりますが、その分、月給25万円から35万円前後、年収350万円から500万円程度という業界相場に対して、上位の役職や高待遇の求人を狙えるようになるのが大きなメリットです。
顧客からの信頼度が高まる理由
葬祭ディレクター資格は形骸化した民間検定ではなく、厚生労働省が認定する審査制度をクリアした証として機能します。
資格取得後の名刺やホームページへの表記には厳格なルールがあり、「厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査 ○級葬祭ディレクター」という正式な肩書を使用するよう定められているのが特徴です。
これは厚生労働省が個人の資格ではなく審査制度そのものを認定しているためで、表記ルールの厳しさが資格の公的な信頼性を裏付けています。
大切な人を亡くしたばかりの遺族にとって、国が審査基準を認めたプロフェッショナルが担当してくれるという安心感は何にも代えがたいものです。
資格は技術の証明であると同時に、お客様との信頼関係を築く土台にもなります。
まとめ
葬祭ディレクターの合格率は、2024年で1級71.3%、2級82.3%まで上昇しており、実務経験を満たした方が正しく対策すれば一発合格を十分狙える試験です。
ただし実技には各項目30%以上の足切りがあり、独学だけで突破するのは難しい領域。
学科は隙間時間でのインプットと過去問演習、実技は外部の対策講座を組み合わせる「直列型」の学習が合格への近道です。
取得後は月額数千円から数万円の資格手当が永続的に加算され、転職市場でも即戦力として評価されます。
今年こそ確かな一歩を踏み出しましょう。
\葬儀業界のことを知るプロに相談/
参考・参照URL


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