この記事でわかること
- 葬祭ディレクターの平均年収と給与水準
- 葬祭ディレクターの年収を構成する手当の内訳
- 葬祭ディレクター技能審査の資格と年収の関係
葬祭ディレクターの平均年収と給与水準
葬祭ディレクターの給与は、所属する企業や年代によって大きく差が出る職業です。
「激務だから高給」というイメージだけで判断すると、入社後に「思っていたより稼げない」と後悔するケースもあります。
ここでは公的統計と上場企業の実データをもとに、業界全体の平均年収や年代別の伸び方、雇用形態や企業規模による差を整理して解説します。
葬祭ディレクター全体の平均年収と月収
葬祭ディレクターの平均年収は約382万円(厚生労働省 job tag)で、全職種の平均である約436万円と比べるとやや低めの水準にとどまります。
これは厚生労働省の令和6年度「賃金構造基本統計調査」に基づく数値で、月給は約28万9000円、年間の賞与は約49万1600円という内訳になっています。
ただし民間の求人サービスの調査では370万円から565万円までと幅広いデータが示されており、実際の収入のボリュームゾーンは350万円から550万円のあいだに収まる傾向です。
平均年齢43.1歳、勤続年数9年と長く働く人が多い業界構造も、この数値に影響しています。
20代・30代・40代の年代別年収
葬祭ディレクターの年収は、20代から30代に上がるタイミングで一気に伸びるのが大きな特徴です。
20代のうちは他業種と比べて優位性が薄く、生活的にはやや苦しい時期が続きますが、経験を積んで30代に入ると年収400万円台に乗り、40代で現場責任者などの役職に就くと500万円を超えるケースも出てきます。
上場企業の中には平均年収が500〜800万円を超える葬儀社も存在します。
企業規模が大きいほど給与水準が高い傾向があります。
入社初期の収入が低い時期さえ乗り越えれば、着実に昇給していく職業だと言えます。
正社員と契約社員の収入差
安定した年収と将来のキャリアを考えるなら、雇用形態は正社員を選ぶのが鉄則です。
正社員と非正規では、月の給与だけでなく賞与や各種手当の有無で大きな差が生まれます。
- 正社員:基本給に加えて夜勤手当や残業代、年2回の賞与、家族手当や住宅手当などが支給されるのが一般的
- 契約社員・アルバイト:時給制が中心で、賞与は支給されないか寸志程度にとどまるケースが多い
さらに、業界資格である葬祭ディレクター技能審査の受験には、アルバイト等を除く形態で2年以上の実務経験が必要になります。
資格取得によるキャリアアップを見据えるなら、最初から正社員でスタートしておくことが前提条件になります。
大手葬儀社と中小企業の年収格差
年収を効率よく上げたいなら、企業規模の大きい会社を狙うのが基本戦略です。
従業員数が増えるほど給与水準は上がる傾向にあり、上場している大手企業ではこの差がさらに顕著に表れます。
上場企業の中には平均年収が500〜800万円を超える葬儀社も存在します。
企業規模が大きいほど給与水準が高い傾向があります。
一方で、地方の中小葬儀社では賞与が寸志のみというケースも報告されています。
求人を見る段階で、企業規模や賞与の支給実績、残業代の扱いを必ず確認しておきましょう。
葬祭ディレクターの年収を構成する手当の内訳
葬祭ディレクターの実際の手取り額は、基本給だけで決まるわけではありません。
深夜や早朝の勤務、契約獲得への貢献、役職への昇格、資格取得など、さまざまな場面で支給される手当が積み重なって年収を押し上げる仕組みになっています。
求人票を見るときに「基本給は普通だな」と感じても、手当を含めて計算すると意外と高い、というケースは珍しくありません。
深夜・早朝出勤手当
不規則な勤務に対して手当がきちんと支払われるかどうかは、葬祭ディレクターの会社選びで最初に確認すべきポイントです。
葬儀業界では、深夜や早朝に病院へ遺体を迎えに行く、職場に泊まり込んで待機する宿直業務、急な訃報で残業になる、といった事態が日常的に発生します。
こうした不規則な勤務に対しては、以下のような手当が支給されます。
- 夜勤手当:深夜帯の勤務に対する追加報酬
- 宿直手当:職場に泊まり込んで待機した場合に支給される手当
- 時間外手当:いわゆる残業代
特に注意したいのが時間外手当の扱いです。
あらかじめ一定額を給料に含めておく「みなし残業制」ではなく、働いた分を実績どおりに全額支給する会社を選ぶと、基本給の額面以上の手取りを得やすくなります。
成果報酬
頑張りを給与に反映させたいなら、成果報酬制度の有無も会社選びの判断材料になります。
成果報酬とは、契約獲得などの成果に応じて支払われる成果報酬、いわゆる歩合給のことです。
葬祭ディレクターは営業職に近い側面もあるため、警察や病院からの紹介で獲得した契約件数などが評価対象となるケースがあります。
ただし、すべての会社が同じ仕組みを採用しているわけではありません。
たとえば後ほど紹介する株式会社アイルのように、提携先からの安定した案件流入を強みとして「歩合や売上ノルマを一切課さない」方針の企業もあります。
求人を見るときは、自分が「ノルマで稼ぐタイプ」か「安定して案件をこなすタイプ」かを意識して選ぶと、入社後のミスマッチを防げます。
役職手当
葬祭ディレクターの年収を大きく伸ばす最大の要因は、役職への昇格に伴う役職手当です。
現場の担当者として働き続けるだけでは到達しにくい水準にも、ポジションが上がれば手が届きます。
役職別の平均年収を整理すると、ポジションごとの差は次のようになっています。
上場企業の中には平均年収が500〜800万円を超える葬儀社も存在します。
企業規模が大きいほど給与水準が高い傾向があります。
大手企業で部長職や役員クラスまで昇進すれば、年収1000万円の大台に乗ることも十分に視野に入ります。
30代から40代にかけては現場責任者やアシスタントリーダーへの昇格機会が増える時期なので、ここで役職に就けるかどうかが生涯年収を左右します。
資格手当
資格手当は、努力した分だけ毎月の給料が確実に増える、投資効果が分かりやすい手当です。
対象となるのは、厚生労働省認定の「葬祭ディレクター技能審査」という業界資格の1級・2級を取得した社員で、月額数千円から数万円程度が毎月の給与に上乗せされます。
一度取得すれば辞めない限り支給が続くため、長期的なベースアップとして効いてきます。
金額そのものより重要なのは、この資格がマネジメント層への昇進要件として機能する点です。
受験には2年以上の実務経験が必要で、1級・2級合計の合格率は1級56〜70%台、2級70〜82%台(2024年度は1級70%超)という難関ですが、突破できれば前述の役職手当や賞与増額につながり、年収を数十万円から100万円規模で押し上げる起爆剤となります。
葬祭ディレクター技能審査の資格と年収の関係
葬祭ディレクターとして長く稼ぎたいなら、避けて通れないのが「葬祭ディレクター技能審査」という業界資格です。
これは厚生労働省が認定する資格で、葬儀全般の知識と技能を証明する業界業界最高位の基準として扱われています。
ここでは1級と2級の違い、有資格者がどう優遇されるのか、受験要件や勉強法までを順に解説します。
葬祭ディレクター技能審査1級と2級の違い
葬祭ディレクター技能審査には1級と2級があり、それぞれ評価される技能の幅と社会的な信用度が異なります。
簡単に整理すると、以下のような位置づけです。
- 2級:基本的な葬儀業務に関する知識と実技を問う入門レベル
- 1級:すべての葬儀の運営を任せられる総合的な技能を問う上級レベル
難易度の面では、1級・2級を合わせた合格率は1級56〜70%台、2級70〜82%台(2024年度は1級70%超)と狭き門で、2019年時点での累計合格者は37085人にとどまります。
希少性が高いぶん、有資格者は「高度な専門知識を持つ経験者」として顧客や同僚から強い信頼を得られる立場になります。
資格保有者と無資格者の年収差
結論から言えば、資格がなくても採用自体は可能ですが、中長期的な年収では資格保有者のほうが圧倒的に有利です。
資格による年収アップは、二段階で起こります。
- 第1段階:資格手当として月額数千円から数万円が毎月の給与に上乗せされ、辞めない限り続くベースアップになる
- 第2段階:アシスタントリーダーや課長、マネージャー職への昇進要件を満たし、役職手当や賞与増額につながる
第2段階の効果は大きく、年収を数十万円から100万円規模で押し上げる起爆剤になります。
資格がないと採用されないわけではないものの、現場担当のまま年収が頭打ちになるのを防ぎたいなら、取得は事実上の必須条件と考えてよいでしょう。
資格取得に必要な受験要件と実務経験
葬祭ディレクター技能審査は誰でも受験できる試験ではなく、一定の実務経験を積んだ人だけが挑戦できる仕組みになっています。
受験には、アルバイト等を除く正社員等の形態で2年以上の実務経験が必要です。
試験は知識を問う学科試験と、実際の現場での所作を審査する実技試験の2種類で構成されています。
受験料や教材費は次のようになっています。
上場企業の中には平均年収が500〜800万円を超える葬儀社も存在します。
企業規模が大きいほど給与水準が高い傾向があります。
不合格科目だけを受け直せる一部受験の制度がある点もポイントです。
独学合格者に共通する勉強法
合格率約5割の試験を働きながら突破するには、限られた時間でいかに効率よく対策するかが勝負を分けます。
独学で合格した人には、共通して見られる学習スタイルがあります。
- 公認テキストを軸に基礎知識を固める
- 実技対策のビデオやDVDで所作を繰り返し確認する
- 日々の現場業務で学んだ手順や用語を、その場で知識として整理する
- 過去の出題傾向を踏まえ、学科の苦手分野を重点的に潰す
受験資格自体が2年以上の実務経験を前提としているため、現場で積んだ経験そのものが最大の教材になります。
日々の施行を「試験対策の一環」と捉えて取り組む姿勢が、独学合格への近道です。
葬祭ディレクターの労働環境と報酬のバランス
葬祭ディレクターは、人の死という予測できない事態に応える特殊な職業です。
深夜・早朝の呼び出し、心理的に重い遺族対応、ミスの許されない式典運営と心身の負荷は大きいものの、それを正当な対価として給与に還元する仕組みが整った会社もあります。
ここでは労働環境の実態と、報酬とのバランスを整理します。
24時間対応・夜間呼び出しの頻度
葬祭ディレクターを目指すなら、まず「24時間365日いつでも動ける働き方」を受け入れられるかが最初の関門になります。
葬儀は人の死という予測できない事態に対応する仕事で、お客様の都合に合わせて動かざるを得ない業界だからです。
具体的には、こうした勤務が日常的に発生します。
- 深夜や早朝に病院へ遺体を迎えに行く
- 職場に泊まり込んで連絡を待つ宿直業務
- 急な訃報による突発的な残業
日勤の仕事と比べて生活リズムを一定に保つのは難しいのが現実ですが、その代わりに夜勤手当や宿直手当、時間外手当が加算され、手取り額が基本給の額面を大きく上回るケースが多くなっています。
精神的負荷の実態
葬祭ディレクターの仕事で最も覚悟しておきたいのは、肉体的な激務以上に精神的な負荷の重さです。
深い悲しみに暮れる遺族と直接対面し、限られた時間の中で葬儀プランを提案し、やり直しのきかない式典を進行する必要があります。
これは強度の高い感情労働、つまり自分の感情をコントロールしながら相手に寄り添う仕事です。
具体的には、次のような力が毎回の施行で求められます。
- 傾聴力:突然の不幸に見舞われた遺族の感情に寄り添う
- 課題解決力:宗教や予算といった制約を整理する
- プロジェクトマネジメント力:宗教家、火葬場、飲食業者など複数の関係者を取りまとめる
これらを同時に求められる重さは、他業種ではなかなか経験しない種類のものです。
長時間労働・体力的な負担
労働時間の数字だけ見れば、葬祭ディレクターは必ずしも極端な長時間労働の業界ではありません。
厚生労働省の令和6年度「賃金構造基本統計調査」によると、葬儀従事者の月間労働時間は161時間で、そのうち超過労働は9時間と記録されています。
ただし、これはあくまで平均値です。
実際の現場では訃報が重なる時期に連日対応が続いたり、深夜の搬送で睡眠時間が削られたりといった負担が発生します。
祭壇の設営や遺体の搬送など肉体作業も多く、精神的な負担と体力的な負担が同時にのしかかる構造になっている点は理解しておく必要があります。
業界の離職率データ
労働環境が報酬と見合っているかどうかは、所属する企業によって大きく変わるのが実情です。
優良企業の代表例であるあるグループ企業では社員の平均年収が約560万円に達し、業界全体の平均年収である約396万円を大きく上回っています。
一方で、地方の中小葬儀社では賞与が寸志のみというケースも報告されており、激務に対する見返りが乏しい職場は離職につながりやすい構造があります。
長く続けられる職場かどうかを見極めるため、求人票の段階で次の点を必ずチェックしましょう。
- 時間外手当が固定残業制か、実績に応じて全額支給されるか
- 家族手当や住宅手当など、基本給以外の手当が整備されているか
- 賞与の支給実績と回数が明示されているか
これらの条件をクリアした企業を選べば、激務と高待遇を両立しやすくなります。
未経験から葬祭ディレクターへ転職する際の年収
異業種から葬祭ディレクターへ転職するときの最大の関心事は、「未経験でもまともな給料がもらえるのか」という点です。
結論から言えば、20代から30代の転職であれば、年齢的なハンデを負うことなく早期に十分な給与水準へキャッチアップできます。
慢性的な人手不足と人物重視の採用が広がっており、未経験でも好条件の求人が見つかる業界構造になっています。
未経験者の初任給と1年目の年収相場
未経験で転職した場合、1年目の収入は企業によって大きく差が出ます。
代表的な事例を整理すると次のとおりです。
上場企業の中には平均年収が500〜800万円を超える葬儀社も存在します。
企業規模が大きいほど給与水準が高い傾向があります。
同じ未経験スタートでも、選ぶ会社次第で1年目から年収500万円台に乗ることが可能です。
前職での実績を給与交渉でうまく評価してもらえれば、現職以上の給与提示を受けられる可能性も十分にあります。
研修期間中の給与と待遇
未経験者にとって安心材料となるのが、教育体制が整い、研修期間中も正社員として給与が支払われる企業が多い点です。
あるグループ企業の事例では、次のような流れで段階的に学んでいきます。
- 座学で葬儀の基礎知識と業界用語を学ぶ
- 先輩同席のもとロープレ研修で接客や進行を練習する
- 映像マニュアルで所作や式典運営の流れを繰り返し確認する
- 入社後4ヶ月から5ヶ月程度で家族葬の担当として現場デビューする
短期間で戦力化できる仕組みが整っているため、研修中に給与が大きく下がったり、長期間の見習い扱いで生活が苦しくなったりするリスクは小さくなっています。
異業種から転職した人の年収アップ事例
異業種で培った営業力や接客スキルは、給与交渉の場で大きな強みになります。
葬祭ディレクターの仕事は祭壇の設営や進行係にとどまらず、遺族の感情に寄り添う傾聴力、宗教や予算の制約を整理する課題解決力、宗教家や火葬場、飲食業者など複数の関係者を取りまとめるプロジェクトマネジメント力が求められるからです。
これらは無形商材の提案営業、高単価商材の接客販売、クレーム対応の経験と直結します。
株式会社アイルでは、未経験で入社したスタッフが試用期間明けに月給35万円以上、入社2年目で月給70万円と賞与100万円を年2回獲得し、想定年収約940万円に到達した事例が報告されています。
前職の実績を論理的にアピールできれば、未経験スタートでも大幅な年収アップが現実的に狙えます。
葬祭ディレクターの将来性とキャリアアップの選択肢
葬祭ディレクターは、業界に入れば自動的に高年収が手に入る職業ではありません。
長期的に年収を伸ばせるかどうかは、戦略的なキャリア選択にかかっています。
多死社会という追い風がある一方、葬儀の小規模化による単価下落というリスクも抱えており、組織内での昇進、独立、企業選びという3つの方向性を理解しておくことが必要です。
葬儀需要の拡大していく
葬儀業界は、長期的に需要が消えにくい数少ない仕事の一つです。
日本は超高齢社会から多死社会、つまり死亡者数が年々増えていく社会へとすでに移行しており、人口動態統計から見ても今後数十年にわたって死亡者数は高水準で推移します。
遺体安置や火葬といった物理的な対応は必ず必要なので、AIや自動化にも置き換えられにくく、景気にも左右されにくい業界です。
ただし、需要の増加がそのまま給与アップにつながるとは限りません。
家族葬や、通夜・告別式を行わず火葬のみで済ませる直葬といった小規模で低価格な葬儀形式が普及しており、1件あたりの単価下落が企業の利益や従業員の給与を圧迫するリスクも見ておく必要があります。
店長・エリアマネージャーへ昇進する
組織の中で年収を伸ばすなら、店長やエリアマネージャーといったマネジメント職への昇進が王道ルートです。
役職別の平均年収は、係長、課長、部長と階段を上がるごとに大きく伸び、部長や役員クラスに到達すれば年収1000万円も視野に入ります。
成長中の新興企業や多店舗展開する互助会・セレモニー企業では、エリアマネージャーや事業推進、ブライダル・葬祭兼任の支配人候補といったハイクラス求人で年収1000万円以上が提示されるケースもあります。
このフェーズで求められるのは次のような能力です。
- 複数店舗の損益管理、つまり店舗ごとの売上とコストを管理する力
- スタッフの採用と育成
- 地域マーケティング戦略の立案
異業種で培ったマネジメント経験や営業企画の経験が、ここで強力な強みになります。
独立・開業で高収入を目指す
独立・開業は、軌道に乗れば年収1000万円から数千万円規模も狙える反面、リスクも大きい選択肢です。
成功の条件は、葬儀社で実務経験を積みながら病院、介護施設、警察関係者との人的ネットワークを築き、安定して施行依頼が入る体制を作ることです。
一方で、依頼が入らない時期でも発生する固定費の負担は重く、開業直後は資金繰りに苦しむケースも珍しくありません。
具体的に避けられない固定費の例は次のとおりです。
- 施設の維持費
- 霊柩車の維持費
- 人件費
独立を視野に入れるなら、まずは株式会社アイルのように営業ノルマがなく圧倒的な施行件数を裁ける会社で実務処理能力を高めつつ、1級葬祭ディレクターの資格で社会的信用を担保していくのが、最も安全なロードマップになります。
年収アップにつながる葬儀社を選ぶ
葬祭ディレクターとして年収を最大化したいなら、個人の努力以上に「どの会社に所属するか」が結果を決めます。
これまで紹介してきたとおり、業界最大手の上場企業では平均年収が800万円を超え、手当が充実した中堅上場企業でも500万円台を実現しています。
ニッチな市場に特化した専門葬儀社では、業績次第でさらに高い年収になるケースもあります(編集部調べ)。
逆に、地方の中小葬儀社では賞与が寸志のみというケースも報告されており、選ぶ会社で待遇は大きく変わります。
自分の志向に合わせて、次のように選び分けるのが現実的です。
- クリーンな評価制度で着実に積み上げたい人:業界最大手の上場企業
- 手当の充実度と働きやすさを優先したい人:中堅の上場企業
案件処理に集中して短期間で高年収を狙いたい人:ニッチ特化型の専門葬儀社
応募前に求人票で残業代の扱いや諸手当、賞与の実績を確認しておけば、入社後のミスマッチを防げます。
まとめ
葬祭ディレクターの収入は、業界全体の平均こそ約396万円にとどまるものの、会社選びと資格取得の戦略次第で年収1000万円も射程に入る、伸びしろの大きな職業です。
鍵を握るのは、夜勤手当や全額支給の残業代、家族手当などが整備された優良企業を選ぶこと、そして葬祭ディレクター技能審査の1級・2級を取得して昇進ルートを切り拓くことの2点になります。
多死社会で需要が安定する一方、家族葬の普及による単価下落も意識しつつ、感情労働に耐えられる覚悟と前職の対人スキルを武器にすれば、未経験からでも長期にわたって安定した需要がある経済基盤を築けます。
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